ビジネスの世界では、多角経営はあまりしない方が
いいと言われています。

戦後の高度成長期ではダイエーのように多角経営で成功した
企業がいくつかありましたが、ダイエーやその他の企業が
どうなったかは、あなたもよくご存知でしょう。

これらの企業は基本的に破綻し、本業や自分の強い地域に
特化していた企業だけが生き残るようになりました。

しかし、税金対策を考えるとお金持ちが多角経営を
することは有効です。どういうことか説明しましょう。

モデル

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■お金持ちがモデル事務所を経営する理由

私の友人の知り合いに、モデル事務所を経営している
お金持ちの方がいます。彼がお金持ちになったのは
「女性と遊びまくりたかったから」だそうです。まあ、
よくある理由ですよね(笑)。

(もちろん、それでいいと思います。人間は人間で
ある前に動物なのですから)

で、その男性はそのモチベーションの下で努力し、
お金持ちになりました。

そして、その後モデル事務所の経営を始めました。
何のためかというと「デート代を経費で落とす」ためです。
この「経費で落とす」という言葉、意味をわかっていない方が
意外と多いので、説明しますね。


■国がお金を出してくれるわけではない

まずよくある勘違いが「国とかから補助金が出る」という
ものです。当たり前ですが、そんなことがあるわけが
ありません。経費といっても、自分のお金で払うのです。

「じゃあ、何の意味もないじゃん」と思われるかも知れません。
しかし、経費と認められた分は「税金がかからない」んですね。

たとえば一億円を稼ぐと、税金で5000万円持って行かれます。
しかし、仮に1億円全部を何らかの「経費」で全て使って
しまえば、「この人は仕事に必要な出費のせいで、利益が
出なかった」という理由で「税金ゼロ」になるのです。

もちろん、これは利益(所得)がゼロになるくらい
使いまくった場合の話で、たとえば年収300万円だったら、
そのレベルの低い税率が適用される、ということになります。


■たくさんデート代を使える身分なのに、税金は少ない

この社長はモデルさんたちとのデート代をすべて「取材費」
「会議費」「交際費」などの名目で経費にしています。

実際、社長とスタッフの打ち合わせなので、これらの経費科目は
すべて認められるのです(完全に合法なんですね)。

なので、彼は女性との付き合いにものすごくお金を使えるけど、
毎年の所得税はほとんど納めていないのです
(ほとんどと言っても庶民からしたら十分莫大ですが)。

この男性は他にもいくつかの業種を経営していて、衣食住など
自分の生活に関わるあらゆる出費を経費で落とせるようにして
います。なので、傍から見るともっと年収が高いように見えますが、
実際の申告している所得はかなり低いのです

(繰り返し言いますが合法です)。

なので、単純にビジネスの成功を考えた場合は、あまり
多角経営はしない方がいいのでしょうが、彼のように
個人の生活を豊かにするための税金対策としてする分には、
とてもいいと言えます。

お金持ちになって女性と遊びまくりたい、という方は
参考にしてみてください(笑)。