「お金がすべて」というのは間違いですが、お金は
いいものです。その理由を説明します。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■誰かの役に立つからお金がもらえる
これは本当に当たり前のことで、こんなことをいちいち
ビジネスの話の最初にしないといけない、ということに
違和感を覚えます。
日本の教育で、いかにお金の話がタブーにされているのか
ということを、いつもながら感じます。
「デイトレードとか、誰の役にも立ってないじゃないか」と
言われるかも知れませんが、立派に立っています。
ああいうトレードで稼ぎまくる人は、手数料だけでも
管理会社に億単位で払っていたりするのです。
なので管理会社を儲けさせているわけです(もちろん、
損をした投資家もいます。しかし、どんなビジネスでも
競合に負ける会社は必ずいます。生物なのだから、それは
当たり前です)
■NGOだって、企業の活動で成り立っている
これについては別の記事でも書いたのですが、NGOの活動資金は
元をたどると全て企業の営利活動で生まれているのです。
・税金→企業や個人(会社からの給料)による納税
・寄付金→企業や個人(これも給料)から寄付
・NGOの独自商品→普通の商品としては勝負できないので、
善意によって買われる=寄付金と同じ
・NGOのイベント収益→企業がただで色々出している。それがなければ赤字。
ということです。これを見れば「NGOの活動資金は全部企業の
おかげ」ということがわかるでしょう。もちろん、企業が
寄付や協賛で協力するのは企業の側にも利益があるからで、
NGOだけが企業の世話になっている、という話ではありません。
NGOは企業とはまた別の利益を、企業に対しても社会に対しても
もたらすのです。
何にしても、お金を稼いで社会の経済活動に参加する
ということは、それ自体も社会貢献ですし、巡り巡って
NGOなどの活動も支えているのです。
経済活動なくしてNGOなし、なのです。
だから、お金を稼ぐというのは正義であり、とてもいいこと
なのです。これに罪悪感を覚えるなんていう訳のわからない
思考を早く捨てることをおすすめします。
(もちろん、間違った方法、あくどい方法で稼いでは
いけません。グレーゾーンの稼ぎ方をどう判断するかは
難しいところなのですが、アップルやスターバックスなど
世界の大企業が巧妙な節税手法を使い、ことごとく税金を
ゼロに近くしていることも知っておきましょう。
グレーゾーンがダメだと言うなら、これらの企業も、
ジョブズも全部だめです)
少し話が広がってしまいましたが、こういう理由で、「悪事を
働くのでない限り(たとえ多少グレーゾーンであったとしても)、
お金を稼ぐことは正しい」ということです。
他にも正しいことはもちろんたくさんありますが、それらと
同じく、お金を稼ぐことも正しい、ということなのです。