ネットビジネスをするようになってから、私の周りには
ライターさんを中心にタイピングの達人が増えました。

ここではその一人から学んだことを書きます。

ブラインドタッチ

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■本当のブラインドタッチは「画面を見ない」

ブラインドタッチという言葉は差別用語らしいですが、友人は
この言葉を一番気に入っていて「何が差別用語なのかよく
わからない」と言っていたので、彼の主張がリアルに伝わるように
こっちの言葉を使わせていただきます。

で、彼がどのようなブラインドタッチをしているかですが、
彼の場合は「手元を見ない」なんていうレベルじゃないんですね。
彼は「画面すら見ない」タイピングができるのです。

どういうことかというと「ミスをしていないかどうか」
「正しく変換できているかどうか」が全て目をつぶっていても
わかるということです。

ミスについては自分の指の動きで「今ミスった」
「2文字ミスったから、バックスペースを2回押せばいい」という
判断を瞬時にして、見ないでも修正ができるのです。
というより、そもそも間違えません。

■単語登録を徹底的にカスタマイズする

そして、漢字変換についてはパソコンを徹底的にカスタマイズ
しているのです。たとえば「あつい」と入力すると「厚い」「熱い」
「暑い」などいろいろ出てきます。

普通の人は、ここで画面を見ながら変換を確認しなくてはいけません。
しかし、彼はこういう同音異義語を徹底的につぶしているのです。

「厚い」→「あつい」
「熱い」→「ねつい」
「暑い」→「なつい」

という風にそれぞれ別の読みで出るようにしているんですね。そして、
本来の「あつい」という読みでは出ないように「抑制単語」という
ものに設定するのです(そうすると候補から消えます。

邪魔な候補はこうしてどんどん抑制単語に指定するといいんですね)。

ここで注意深い人は「ねつい」で「熱意」が出てしまうじゃないか、と
思うかも知れませんが、彼の書く文章に「熱意」はほとんど登場しない
そうです。どういう人間なのかなんとなく想像がつくと思います(笑)。

一般的に使われる言葉であっても自分が使わないなら邪魔なだけ
なので、抑制単語にしてしまっていいんですね。どうしても
「熱意」が必要になったら「熱」「意志」と違う単語を
組み合わせて書けばいいことです。

というように徹底した辞書ツールのカスタマイズをしているので、
彼は画面を見なくても文章が書けるのです。よそ見をしながら文章を
書けるということは、参考資料を見ながら同時に文章を書ける、
目が疲れない、首を回すなどの運動をしながらでも文章が書ける
ということです。

作業が早くなるだけではなく、疲れもたまらないということですね。
本当に良いことづくめなのです。この領域まで行くと、もはや
タイピングは労働ではなく、至高の趣味になるのだろうということは、
私のようなタイピング凡人(普通の方よりは早いつもりですが)でも
想像がつきます。

どんな道でも、職人になると仕事は楽しいものですね。