人間には同族嫌悪という感情があり、自分と似た人で、自分が
治したいと思っている欠点を持っている人を見ると、普通よりも
強めに嫌ってしまいます。これはある意味その人に関心がある
ということでもあるのですが、これについて考えてみましょう。

同族嫌悪

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■私の友人の同族嫌悪

私の友人でネットビジネスをしている人は、あまり人を嫌う
タイプではありません。ただ、嫌いというより気になるタイプの
人がいるそうです。それは、町中にいて近くにいる女の子たちの
ことをやたらキョロキョロ気にしている男性です。

たとえば渋谷のマクドナルドなどに入って、女の子の集団が盛り
上がって笑う度にそっちをキョロキョロする男性とか、
そういうのを見てかなり気になるそうです。

嫌いというほどではないですが、「こうはなりたくないな」と
思うそうです。

それは、彼自身にもそういう部分があるからなんですね。


■なぜ彼はこういう感情を持つのか

これは彼本人の話ですが、こういう態度は「ものほしそう」
なので嫌なのだそうです。女の子が好きとか気になるという
気持ちはわかるけど、それでももっと堂々としていてほしい、
そうです。

声をかけたり実際に関わったりすることなく、できるだけ近い
席に座るだけで満足していたり、笑い声が聞こえる度に自分の
ことかと気にしてそっちを向いたり…という態度は何となく
女々しいと感じるそうです。

ということを語りながら彼が言ったのは「そういうことを思うのは、
自分もそういう人間だからで、他の人のことがどうこうではなく、
自分がまず強くならなければいけない」ということでした。

本当にその通りだと思います。気にしているうちは、自分も
いつまでたってもその人と同族なのです。


■とにかく自分が強くなるしかない

同族嫌悪をするということは、自分にその気になる部分がある
ということですから、自分がそれを卒業するしかないのです。
相手の問題ではなく、自分の問題なのです。なので、彼が言った
通り自分が強くなるしかないんですね。

じゃあ強くなるためにどうしたらというのは、もう一人一人が
自分で考えることです。大抵は何らかの正解はそれぞれ見えていると
思うので、愚直にそれを実行するだけでしょう。

ただ一つだけ言えることは「気にしている相手のレベルは、自分の
レベル」ということです。誰かを見てネガティブな感情を覚えるなら、
それはすべて自分の責任だということを意識すべきでしょう。