ビジネスをしている上でも、普通に生活をする上でも
「これは買うべきだろうか」と迷うことはよくあると思います。

こういう迷いについて、私が考えることを書きます。

買い物

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■全て勉強料になるので、完全な無駄はない

私もこれまで「これは無駄な買い物だった」と思う買い物を
たくさんしてしまいました。すぐに無駄になったものもあれば、
少し時間がたってから無駄になったものもあります。

どのくらいのレベルの無駄だったかは千差万別ですが、一つ
言えることは「全部、勉強にはなった」というものです。

人間は、頭でわかっているというだけではわかったことには
なりません。たとえば成功者のいう「成功法則」というのは
言葉にすると全部簡単なものです。成功していない凡人でも、
言おうと思えば言えます。でも、説得力が全然ないですよね。

逆に成功者の言葉に説得力があるのは「実際にやって、体で
わかっているから」なのです。

だから「賢い買い物」というのも、最初から勉強だけして
できるようにはならないんですね。何度か無駄な買い物を
して初めて、「自分にとって無駄な買い物はなにか」「意味の
ある買い物はなにか」ということが、体でわかるようになるのです。

もちろん、この結論だって時間の経過とともに、自分の成長と
ともに変わっていくものです。人間は永遠に「完璧な買い物」が
できる時はこないので、多少の失敗はあっても仕方ないのです。


■買い物に限らず、60点主義を貫こう

私は買い物に限らず、行動のすべてにおいて「60点主義」を
取っています。

というより、ある程度仕事をまじめにやっている方であれば、
何らかの形でこういう結論に達していると思います。

というのは、100点などというのはただの幻想にすぎないからです。
たとえば万里の長城は一応完成しましたし、宇宙から見える唯一の
建造物という偉大な遺跡ですが、秦の始皇帝は全然満足して
いなかったのです。

「まだ防いでいない領域がある」ということですね。

当たり前ですが、長城によって完全に国を守ろうとしたら、
あの広大な中国を全部囲まないといけないのです。そんなことが
できるはずもなく、万里の長城にしたって、結局100点では
ないのですね。

仮に始皇帝が「これで完璧だ」といったとしても、それは彼の
脳内で決めた「合格」です。結局のところ、人間が何をするに
しても、こうやって自分で「合格」を出さない限り、永遠に
仕事は終わらないのです。

だから、「60点主義」というのは私が特別に考えていることでは
なく、形を変えて誰もが持っているはずの思想なんですね。
そして、それを私は買い物にも応用している、というだけの話です。

結局のところ成功法則とか仕事のノウハウというのは、細部が
違うだけで、根本的にはみんな同じことを言っているものなのです。
それが本質をついていることであれば、ですが。