成功者はよく学び、よく遊ぶと言われています。
これは本当です。その科学的な理由を説明します。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
⇒ この記事の音声を聞く
■大脳新皮質と大脳辺縁系を交互に使っている
人間は勉強や仕事など「まじめなこと」では、大脳新皮質
という部分を使います。
一方、音楽やスポーツ、夜の営みなどの「本能的なこと」では、
大脳辺縁系を使います。
音楽やスポーツでも理性的な計算をすることは多いので、
必ずしも大脳辺縁系だけを使うわけではないですが、何も
考えずに夢中で楽しんでいる時などは、大脳辺縁系で
動いています。
人間の脳は臓器です。なので、使えば必ず消耗します。
新皮質を使ってこの部分が疲れたら、今度は辺縁系を
使って休ませることが必要なんですね。
成功者が「よく学び、よく遊ぶ」というのは科学的にいうと
「新皮質と辺縁系の切り替えができている」ということ
なのです。
学ぶ時に新皮質をドカンと使って、思い切り疲れさせて
休ませる。その間に今度は辺縁系をドカンと使い、これも
後でゆっくり休ませるというわけです。
■「ずっと真面目」は、実は真面目じゃない
こういう脳科学の理論を考えると「ずっと真面目」というのは
実は真面目ではないことがわかります。
理由は「新皮質を休ませる」ことの重要さを知らないからです。
人間の臓器である以上、限界は必ずあるわけですから、
その限界を超えさせてはいけないのです。
なので、新皮質を使ってまじめなことを考えたら、その後
しばらく辺縁系に移行して新皮質を休ませないといけないのです。
だからこそ、またまじめな仕事に戻る時、ベストの
パフォーマンスを新皮質が発揮してくれるというわけです。
つまり「まじめなことを考えるには、遊びが必要」
ということです。今までは意志が弱い人の言い訳のように
思われていたこういう理論は、実は脳科学的にもちゃんと
理由があったのですね。
こう書くと「よし遊んでやれ!」と思う人も多いでしょう(笑)。
実際それはそれでもちろんいいのですが、その後まじめな方も
しっかりしないといけません。新皮質と辺縁系を両方使って
初めて、遊びの意味があるわけですから。