「人間が口走る目標は、今できていないことである」という
言葉があります。
今回はこの言葉について考えてみましょう。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■笑顔のない職場だから「いつも笑顔で」を目標にする
これは、多くの人が実感していることでしょう。
たとえばワンピースの麦わら海賊団が「いつも笑顔で」
なんて目標を掲げるわけがないのです。
そんな目標を掲げるまでもなく、いつも爆笑しているからです。
なので、「いつも笑顔で」という目標を掲げていること自体、
その会社や組織には笑顔が不足しているということの証拠
なんですね。
じゃあ、この目標を掲げてはいけないのかといったら、
それは掲げていいと思います。
というのは、今現在できていない以上、目指すしかないからです。
■できてなくても口にする所から始まる
たとえば私たちがよく目指す「年収1億」という話だったら、
今現在すでに年収1億の人たちだって、最初は月収100万円すら
行っていなかったわけです。
でも、その段階からすでに「年収1億」を目標にして
口走っていたからこそ、それが実現できたわけですね。
これはたとえばソフトバンクの孫社長でも言えることです。
孫社長はまだ会社が小さかった頃から、みかん箱をひっくり
返してそれを踏み台にして「世界一の会社を作る」という
内容の演説を、当時のアルバイトの人たちにしていたそうです。
多分、ほとんどのそれを聞いた人は「うちの社長は頭が
おかしい」と思ったでしょう。
孫社長は、現実に世界一でなかったからこそ「世界一」という
目標を掲げたわけです。
しかし、掲げたからなれたわけなんですね。なので、上の
『笑顔』の話も同じですが、今現在手に入っていないものを
目標として掲げることは、恥ずかしいことではないのです。
むしろやるべきなんですね。
なので、たとえば私はここのブログでいろいろマインド論に
ついて語り「人間はこうあるべきだ」というようなことを
色々語っていますが、やはり「できていないから語っている」
という部分が多いのです。でも、それはそれでいいんですね。
語っているうちにできるようになるし、むしろ語らないと
いつまでたっても出来ないからです。
語ることによって、その理想と現実の自分のギャップを
あらためて実感し、実感したからこそ実現するための
モチベーションも湧くわけです。
なので、私は今日もまたいろいろマインドについて
語っているわけです(笑)。