私の知り合い(の知り合い)で、チャットワークを効果的に
活用して外注のライターさんをうまく使っている人がいます。
ここではその人のやっている例を紹介します
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
⇒ この記事の音声を聞く
(結構多くの会社がやっているようなことなので、別に
企業秘密でも何でもありません)。
■チャットワークでライターさん同士を競争させる
その人がチャットワークに持ち込んでいるのは「競争」です。
ライターさん同士がここで競争して、仕事のペースや
モチベーションが上がるようにしているのです。
具体的には、仕事をふる時に個別のメールを送らず、
チャットワークに投げるようにします。
記事タイトル一覧をアップして「この中から書きたい記事が
ある人、早い者勝ちです」というスタイルで書き手を
募集するんですね。
これが個別メールだと「自分宛てということは、しばらく
返信しなくても仕事がなくなることはない」とライターさんは
判断します。
真面目なライターさんの場合はそれでも返信が早いのですが、
自由人なライターさんの場合は、返信が数日後になる
ということも多いです。
しかし、これが全員向けだと「もたもたしていると仕事が
なくなるかも知れない」という危機感があるので、直ぐに
返事をもらえるわけですね。
そして、手をあげて書いてみると、意外とやりがいもあるし
お金も入るしということで、だんだん仕事をするのが当たり前、
という状態になってもらえるそうです。
そうなったら、別に競争心など煽らなくてもその後は
どんどん仕事を受けてもらえるということなんですね。
■みんなが見ているチャットで褒める
そして、このやり方が効果的なのは、記事のできやスピードを、
みんなが見ている前で褒めるということです。
人を使う時に褒めるのが効果的というのは常識ですが、それを
「みんなが見ている前」ですることによって、さらに効果が
高くなるわけです。
同じコストしかかけていなくても、これでモチベーションを
高めることによって、よりいい成果物をもらうことができる
ということですね。
(もちろん、ライターさんの側もその方が気持ちがいいので
Win-Winの関係です)
このように、その方はチャットワークを使って外注の
ライターさんの能力を120パーセント引き出せるような工夫を
しています。
これは「人を使う」というような部分もありますが、上にも
書いたように「Win-Win」という基本も抑えています。
このような工夫はぜひしたいものですね。
[…] スマートフォンやタブレットを見ているとよくわかりますが、 テクノロジーの進化は人間の仕事のやり方まで変えて しまいます。これは芸術の世界でも同じだそうです。 私の知り合いのイラストレーターの話をします。 音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。 ⇒ この記事の音声を聞く ■世界のどこにいてもイラストレーターの仕事ができるようになった 彼は「液晶タブレット」という道具を使って絵を描きます。 これは「画面に直接描く」というものです。 普通のタブレットはいわゆる「板タブレット」と呼ばれる もので、画面につないだ「ただの板」の上に絵を 描くんですね。 これだとペンを走らせている部分と、実際に絵が現れる 画面が離れているので、かなり違和感があるそうです。 慣れれば平気だそうですが、それは油絵などの画材を 一つ修得するのと同じで、修得には時間がかかるそうです。 手書きで身につけたスキルを一から覚え直さないと いけないようなもので、彼は絶対にそれは嫌だったそうです。 なので、彼は直接画面に描ける液晶タブレットを 使っているのですが、これには問題がありました。それは 「持ち運びができない」ということです。 液晶タブレットは仕組みが高度なため、どうしても 大きくなってしまい、板タブレットのように持ち運びが できなかったんですね。 ■2013年、初の持ち運び可能な液晶タブレットが登場する これが2013年になって立て続けに2種類も、持ち運べる 液晶タブレットが登場したそうです。最初はパソコンに 接続するタイプのものが春に出て、秋には「パソコンに 接続すらしなくていい」という最新式のものが出たそうです。 わかりやすく言うと「絵を描く専門のアイパッド」の ようなものです。 その秋に出た方のものがあると、完全にそれ一枚を 持ち歩くだけで、イラストレーターの仕事ができて しまうんですね。 ワードやエクセルなどのソフトも起動でき、ネットにも つながるので、これ一枚で世界を旅しながら日本の イラストの仕事を引き受ける、ということまで出来て しまうのです。 これによって彼の価値観は激変したといいます。 それまで当たり前ではなかった「世界中を回って暮らす」 というのが去年突然可能になったわけですね。 秋に出た方の高性能なものはまだ25万ほどするということで、 彼は前者の方を買っているのですが、これを持って 今度海外に移住します。 彼の価値観の変化の話を聞いて思ったのは、私たちの 価値観は「道具によって制限されている」部分がかなりある ということです。 道具が変わったら、私たちが今当たり前だと思っていることが 当たり前でなくなり、これまでの人生のこだわり (たとえば、日本に骨を埋めるという覚悟)とかが、 全部変わる可能性もあるのです。 なので、どれだけ歳をとっても最新のテクノロジーには 常についていきたいなと思います。 メカのためではなく、自分の価値観を硬直させないために、 ですね。 前の記事を見る次の記事を見る […]