iPS細胞というのは、体のどの部位にいっても
その部分になることができる万能な細胞です。
今回はこのiPS細胞から学ぶ、理想の人材のあり方を
一緒に考えましょう。
音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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■理想の人材というのは、どこに行っても適応できる人のこと
たとえば最近「グローバル人材」という言葉が盛んに
言われてますね。
言われるようになってからもう10年以上経ってますが、
この言葉の本当の意味をどれだけの人がわかっている
だろうかと思います。
というのは、グローバルというのは必ずしも
「国際人になる」ということではないと思うんですね。
もちろん、語学とかが好きでそうなりたいなら
それでいいと思うのですが、目的が「ビジネスのため」なら、
国際人というキーワードは別になくてもいいはずなんですね。
つまり「国際的な仕事でなきゃだめ」というのは、実は
グローバルでも何でもないんです。
じゃあ、どんな人間が本当のグローバルかと言ったら、
「国内の仕事でも、海外の仕事でも、どんな仕事でも
適応できる」という人だと思うのです。
■iPS細胞のように、どこに行ってもそこに適応する
iPS細胞は細胞の中でもっとも有益なものでしょう。
それは「何にでもなれる」からです。
骨細胞とか肌細胞というのは骨や肌にしか
なれませんが、iPS細胞は何にでもなれるのです。
トランプでいうジョーカーのようなもので、これが
最強であることは言うまでもありません。
私たちはしばしば「ネットビジネスが最先端の
ビジネス」だとか、「これからの時代は
グローバル人材になるのがすべて」とか、とにかく
一つのことに自分を縛ろうとします。
自分だけでなく、世間の価値観までそれに適合
させようとします。
しかし、そういうのは本当に強い生きかたでもないし、
合理的な生きかたでもないんですね。
本当に強い生きかたというのは、状況がどのように
変わってもただそれに適応し続ける生きかたです。
いわば「置かれた場所で咲く」ということです。
これは2012年を代表するベストセラーのタイトルですが、
これは精神的な意味だけでなく、ビジネス的にも重要な
発想なんですね。
私もこれからどこに行っても、その状況で最善の行動を
できる人間でありたいと思っています。
なかなか難しいですけどね(笑)。