税金について語ることができるというのは、
お金持ちの必須条件の一つです。

お金持ちで税金について何も語れないという人はまずいません。
急に税金について語れと言われた時、
あなたなら何を語るでしょうか?

節税

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
⇒ この記事の音声を聞く

■節税は卑怯なことではない

まず私はこれを語ります。
「節税なんてせせこましいことをしてないで、
 もっと大きなビジネスをすることを考えろ」
という人は多いからです。

もちろん、この考えは間違っていません。
ビジネスをする以上、最終的には世の中の利益を考えて
行動すべきというのは、まったく私も賛同します。

税金
しかし、誰よりもそういう
「大きなビジネス」をしている企業を観察すると、
別の姿が見えてきます。

それは「夢のある企業ほど、節税でも最強である」
という事実です。


■スタバ、アマゾン、グーグル、Facebookの節税

私のブログでは何度か書いていることですが、
今の世界を代表する「夢のある企業」たちは、
軒並み強烈な節税をしています。

有名なところでは、
スターバックスが過去10数年間で
一度しか法人税を払っていないという事実。
(全世界から批判されて、一度だけ追加で自主的に納税しました)

そして、アマゾンが日本で一度も法人税を
払っていないという事実(今後も払う気はないようです)。

税金
Googleが「ダッチサンドイッチ」「ダブルアイリッシュ」
などと呼ばれるタックスヘイブンを用いた高等テクニックで、
法人税をわずか2.6%しか払っていないという事実。

Facebookも「カリフォルニア本社」と言いながら、
実際の登記では、「アメリカ国内のタックスヘイブン」と呼ばれる
ネバダ州に本社があるという事実。
(そして、やはり法人税をほとんど払っていません)

これらの事実を見ていると、
「夢を語ることと節税は相反しない」ということを超えて、
もはや「節税を極めないと夢は語れない」とさえ
言えるのではないでしょうか。


■マキャベリの君主論に通じる

これらの節税に関して私がいつも引用して人に伝えるのは、
マキャベリの君主論です。

節税
世界史でも習った
「君主はライオンのごとく勇敢で、キツネのように狡猾であれ」
というものです。

キツネになったらライオンになれない、のではないのです。
「キツネにもなれる人だからこそ、ライオンにもなれる」のです。
両者は相反するものではなく、高め合う要素なのです。

日本人はどうでもいい場面(払わなくてもいい税金を払うとか)
で馬鹿正直過ぎます。

正直になる部分とならなくていい場面を、
もっと明確に区別すべきです。