「選択と集中」というのは、リアルビジネスの世界で
特によく使われる言葉です。

サイトテーマ

音声も撮ったので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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これはジャック・ウェルチというビジネスの神様が説いた言葉で、
「会社の全資源を一か所に集中させて、強みを作る」
という考え方です。

これは個人がサイトを作るときにも、
ものすごく必要な考え方です。その理由を説明します。

安西先生
■雑多なテーマで企業サイトに勝てるわけがない

よくあるのが「総合情報ポータルサイトを立ち上げました」
というものです。

サイトを立ち上げるのはいいことですし、
ライフハック的なものならいいと思うのですが、
基本的に総合的なサイトで個人が企業と
勝負できるわけがないのです。

(理由は説明するまでもないでしょう)

なので、個人の場合何かにテーマを絞って、
それに特化する必要があります。

「これについては、自分より詳しい人はいない」
といえるようになるまで、ずっとそのサイトを運営し続ける
ということです。

絞る
■どのくらい絞るべきなのか

ここが難しいところです。
たとえばサイトアフィリエイトでいうなら
「脱毛」というキーワードで1位表示をするには、
相当な時間がかかります。

これが「ワキ脱毛」だったらだいぶ楽になりますし、
「VIO脱毛」などのマイナーなものになったら、
さらにやりやすくなるでしょう。

また、脱毛サロンで絞って
「銀座カラー徹底ガイド」とか「ミュゼプラチナム徹底ガイド」
というようにすれば、これもだいぶ楽になります。

しかし、縁起でもないと言われるかもしれませんが、
銀座カラーやミュゼプラチナムのような大手でも、
明日倒産ということはありうるのです。

「いや、ないから」と思われるかもしれませんが、
山一證券などの倒産の例を忘れてはいけません。

万が一
山一證券は今で言うなら三菱東京UFJ銀行のようなもので、
日本中の人が「絶対つぶれない」と思っていた
会社の一つです。

事実、山一證券の株価が下がっていた時も、
「うちの株価がこんなに下がるはずがない。
 必ず上がるから今のうちに買っておこう」と、
社員の方々が株を買っていたくらいです。

…と少し話がそれましたが、そのくらい企業というのは
いつ潰れるかわからないんですね。

なので、一つの脱毛サロンに絞ってサイトを作るのは、
やや危険ともいえます。
今年は大丈夫でも来年はどうかわかりません。

(潰れなくても、不祥事で不人気になるということは
 十分考えられることですから)

というように、選択と集中はその絞り方によっては
かなりリスクもあります。

なので、一番リスクのない絞り方を考えて、
選択と集中をするようにしましょう。