■せどり

せどりというのは「古本の転売」です。
「価値のある古本を安く買って、高く売る」ということです。

せどり

音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
⇒ この記事の音声を聞く

つまりオークションでもあるし、転売ビジネスでもあります。
なぜ本だけが独立して「せどり」というジャンルになっているのか。
それは「一番簡単」だからです。

オークションや転売をするには「仕入れ」が必要です。
仕入れは1回限りのものではありません。
安定して仕入れられる「ここに行けばとりあえず大丈夫」という場所が
必要です。

せどりの場合、それが「ブックオフ」なのです。
安くて品揃えがいいだけではなく、全国各地にあります。

なので、ネットビジネスを教える人にとって、
相手が全国のどこに住んでいても、
「あなたの最寄りのブックオフからスタートできますよ」
という風に教えやすいのです。

それで、あらゆる転売のジャンルの中でも、
せどりだけが独立しているんですね。
基本的にはこれは転売ビジネスの一種にすぎないのです。

(過ぎない、というのは別に否定しているわけではありません。
 ただの分類の話です)


・せどりで利益を出した、ある人の手法

私が知っている方に、ネットビジネスの世界で縦横無尽に活躍している方
います。
その方は今でこそメルマガ、サイトアフィリエイトなど
ありとあらゆる方法で稼いでいますが、スタートはせどりでした。

その方がせどりを始めた頃は、すでに一般人でもこの単語を知っている
くらい、この業界は「飽和」していました。
そんな中、彼が稼いだ方法はとてもユニークです。

それは「本棚の本をすべて暗記する」というもの。
普通はお宝本を見つけるために、本棚を全部チェックします。

(せどり専用のチェッカーがあるのですが、それを一冊一冊
当てていくのです)

しかし、毎回これをやっていたら、当然ものすごい労力になります。
それで彼は「本棚の本を暗記する」ということをしたわけです。

暗記しておいて、「あ、この本は初めて見た」というものがあったら、
それだけをせどりのチェッカーに当てたというわけですね。

こうすると、作業量は激減します。
1店舗まるごとチェックするのも短時間でできるため、
どんどん店舗を移って、商品を探せるわけです。

おそらく、彼が活動していた地域では、
こうして彼がどんどんお宝本を発掘してしまうので、
他のせどらー(せどりをする人)は稼げなかったでしょう。

そうすると、その人たちは諦めてせどりを辞めてしまいます。
そうなると、ますます彼が稼ぎやすくなるわけです。

突出した能力を持っている、あるいは努力をするということは、
このように、その人のビジネスをますます有利にしてくれるんですね。
この法則はせどりに限らずすべてに当てはまることなので、
ぜひ意識してください。

「勝てば官軍」という言葉がありますが
「勝てば勝つほど有利になる」のがビジネスの世界なのです。