・逆に言えば「自分を死地に置くだけで、自動的に成功する」ということ
ここまで私が書いたことは、逆に言えば
「自分を死地に置いただけで、自動的に目標を達成できる」ということです。
音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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たとえば、孫子の兵法の有名な法則の一つに、こういうものがあります。
「敵を包囲する時は、逃げ道を一箇所開けておけ」
こうするとどうなるかというと、敵兵はみな、その一箇所から逃げようと
するのです。
そうすると戦いに専念しないので、弱くなるわけです。
包囲するこちら側としてはガンガン叩けるわけですが、
結果的に、逃げようとした彼らは「逆に全滅状態に陥る」
という羽目になるわけです。
私達はしばしば「リスクを避ける」というかっこいい言葉とともに、
何かしらの逃げ道を常に用意しています。
ネットビジネスでいうなら「ネットで月収50万に達したら会社を辞めよう」
というようなものですね。
気持ちはよくわかりますし、そうして成功した人も多くいるので、
必ずしも悪いこととはいえません。
特に家族がいる方など、そうせざるを得ない事情もあるでしょう。
しかし、上のように「50万に達したら…」と言っていた人の大部分が、
結局到達せずにいつまでもサラリーマンをしている、
というのが現実なわけです。
理由はいろいろあるでしょうが、孫子にその理由を聞いたら
「逃げ道を作ったからだ」と答えるでしょう。
何しろ、彼が「敵を殲滅するための方法」として語ったことを、
自分に対してしているわけです。
つまり、逃げ道を用意している人は、自分を守っているつもりで、
実は「自分を殲滅する方法」を実践しているわけですね。
孫子に言わせれば、これほどの自殺行為はないわけです。
世間の人は、リスクを取って何かに挑むことを、しばしば「自殺行為」と
いいます。しかし、本当の自殺行為は「逃げ道を残す」ことなのです。
一瞬で死ぬことがないだけで、
実は時間をかけてじわじわと死んでいく「緩慢な自殺」なんですね。