■酸っぱいブドウ
これはイソップ童話に登場する有名な物語です。
あるキツネが、木に実っているブドウを食べようとしました。
しかし、いくらジャンプしても届きません。
それで、彼は諦めてこう言いました。
「あのブドウは酸っぱいから、食べなくていいや」と。
このキツネを笑える人はあまりいないのではないでしょうか。
私達もついつい同じことをやってしまいます。
たとえばあなたが男性で、読者モデルをしている女の子を好きになって、
失恋したとしましょう。その時、
「読者モデルなんかやってる女は、
付き合うのも金がかかるに決まってる」とか、
「どうせ業界のお偉いさんとかと、
裏でいろいろやってるに決まってる」とか、
悪いところをいろいろ探そうとするはずです。
「いや、しないよ?」という人もいるかも知れませんが、
それは幸せな人です(笑)。
大抵の人間は、こういうことをしてしまうのです。
ネットビジネスの世界でもそうですね。
一攫千金を夢見て参入したものの、諦めて元の世界に戻った人が、
しばしばこの業界を批判しています。
確かに、怪しい部分があるというか、
怪しい人は怪しい、というのが現実です。
しかし、それはどんな業界だってそうでしょう?
芸能人や野球選手だって、一部の人はヤクザと付き合っていますし、
不動産や株式投資の世界でも詐欺師はいっぱいいますし…。
どんな業界でも悪人は悪人、というのが常識ではないでしょうか。
それが、ネットビジネスの時だけ一部の人をあげつらって
「この業界は詐欺師ばかりだ」というのは、間違った見方だと思います。
しかし、この業界に入って失敗して、
戻った世界でもまたうまく行っていないという人の場合、
そういう冷静なものの見方はできないんですね。
どうしても感情に支配されてしまうので、
この業界で成功している人たちに対する憎悪を覚えるわけです。
…という風に酸っぱいブドウの心理にはまってしまう人は多いですが、
そうならないように、求めるものは努力して、
素直に手に入れに行く、という習慣をつけましょう。
AKB48の「会いたかった」の歌詞にある
「好きならば好きだと言おう。ごまかさず素直になろう」
というのと同じですね(笑)。