■年収1億のおばちゃん大家さんの例

不動産投資の世界では、鈴木さんという
カリスマ大家さんがいます。

60才前後の方で、見た目は完全に普通の田舎のおばちゃんです。
ちょっとふっくらしていて、麦わら帽子をかぶって、
農作業をするような恰好をしています。

そんな外見で実は年収1億のアパート大家さんなのですが、
彼女の哲学を見ると、
何のために稼ぐのか、という目的の重要さがわかります。

彼女は著書の中で
「私が稼ぐのは、鈴木家のハッピーのため」
と語っています。

つまり「家族の幸せのため」ということですね。

鈴木さんはもともと本当に普通のおばちゃんで、
不動産投資を始めたのは40代半ばだったそうです。

始めた理由は、当時子供も手が離れて、
そろそろパートでもしようと思ったら、
中卒なのでどこも雇ってくれなかった、というものです。

その頃はミシンで作業する内職で月数万円稼ぐ程度で、
本当に聞けば聞くほど普通のおばちゃんなのです。

それが働き口がなくて仕方なくアパート経営で稼ごう、
ということになり、今に至るそうです。

彼女は今、資産が5億円あり、
年収も1億円あるので、事業を拡大しようと思えばもっとできます。
ただ、それは興味がないそうです。

そもそも、アパート経営を始めた理由も、
家にお金を入れようとしたら、働き口がなかったというだけなので、
家に十分すぎるお金を入れられるようになった今、
あえて忙しくしようとは思わないそうです。

これがバリバリの不動産投資家だったら、
彼女が資産5億円を貯めた期間にもっと再投資などをして、
ヘタしたら今数十億の資産を築いていたかも知れません。

でも、そうしたら家族と過ごす時間がなくなる、
ということで鈴木さんはそれをしなかったんですね。

鈴木さんより金持ちの投資家は世の中にたくさんいますが、
私は彼女のような生き方はすばらしいと思います。