■書籍の「文庫、新書シリーズ」と同じビジネスモデル

たとえば書籍の「○○文庫」とか「○○新書」というのがまさにそれです。
あれに入っている本は、単独で販売されたらもっと売れないはずです。

文庫

音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
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しかし、これを「○○文庫、新書」として統一のデザインにし、
書店の一角をドカンと占領することで、
お客さんの目を引くことができるんですね。

そうして目を引いた上で、興味のあるタイトルを見てもらえば、
普通に単独で販売するよりも売れるチャンスが多くなるのです。

これなどは、まさに先に私が書いたアイディアとまったく同じでしょう。
私のアイディアでは「ランキングを占領する」ものでしたが、
文庫や新書は「本棚を占領」しているわけです。

要は、何でもいいのでみんなで組んで「占領」するのが基本なんですね。
別にこれをやらないといけないわけではないですが、
「占領」は、自分たちの知名度やブランドを高める上で、
大きな方法の一つなのです。


■もちろんJVが絶対必要なわけではない

ここまではJVのメリットを力説してきましたが、
もちろんJVが絶対必要なわけではありません

性格的に一匹狼の方が楽しい、やりやすいという方もいるでしょうし、
それでも成功するだけの実力があれば、ややこしいことがない分、
むしろそちらの方がいい、ということもあるでしょう。

この話ついでに、JVにはどんなデメリットがあるかも書いておきましょう。


■JVのデメリットは?

これはたとえば「売り上げの配分で揉める」ということです。
もちろん、事前の契約は当然しっかりするのですが、
たとえば二人で合同の塾がスタートした後、

「Aさんのサポートはいいけど、Bさんのサポートはいまいち」
という評判が塾の中で広がったとします。

そうしたら、Aさんがそれを聞いて、
「俺の方が貢献しているから、売り上げを多めにくれ」
というかも知れません。

あくまでそういう可能性もある、ということですが、
このようなことを言い出しそうな人と組んだら、
いざスタートした後、こういうこともあるでしょう。

なので、先にも書いた通り、
人間的にリスペクトできる人と組む、ということが大事なのです。

そういう人と組んでいれば、後でこのような要求をされることは少ないです。
JVで組んだ後にもめるというのは、
相手が悪いこともありますが、それを見抜けなかった自分の問題でもある、
ということを意識しておきましょう。