■「インサイド・アウト」と「アウトサイド・イン」の違い

両者の違いは、たとえば「自分の改善」の場合、
下のようになります。

インサイドアウト

音声も撮った↓ので、聞きながらだと、わかりやすいと思います。
⇒ この記事の音声を聞く

・インサイド・アウト…原因自分説
・アウトサイド・イン…原因他人説

たとえばビジネスで結果が出ない場合、
「まだ自社の商品や自分に魅力が無いからだ」
と自分を改善しようとする人が「インサイド・アウト」。

「景気が悪いからだ」「アベノミクスが機能していない」
などというのが「アウトサイド・イン」です。

これが組織変革などになると、別の使い方をします。


■組織変革の場合の使い方

組織変革だと、たとえば報酬の改善などの
「外部からの働きかけ」で社員を変えようとするのを
「アウトサイド・イン」とします。

アウトサイドイン
そして、「社員ひとりひとりの価値観は何だろう」
などと考え「一人一人の内部から改善を目指す」というのが
「インサイド・アウト」です。

これもある意味、社員全員に
「原因自分説(自分の人生を自分で開いてもらう)」
の人になってもらうという意味では、
上に書いた「インサイド・アウト」の使い道と同じです。

要は「インサイド」とか「アウトサイド」というのは、
「どの方向から見るか」によって違うので、
使う場面や使う立場によって、多少意味が変わります。

ただ、基本的に7つの習慣は「自己改善」に用いられるので、
冒頭に書いた「原因自分説」「原因他人説」が、
一番わかりやすく、よく使われる発想です。


■ネットビジネスにどう応用するか?

これは例えばコンテンツ制作にそのまま応用できますね。
競合がどうとか、Googleのアルゴリズムがどうとか、
そういう「外部の原因」ばかりに気を取られている方。

原因
こういう方の気持ちもわかりますが、
これは典型的な「アウトサイド・イン」です。

これからのSEOはとにかく「インサイド・アウト」の
立場に立って「自分がいいものを作る」
「自分がいい情報発信者になれば、外部の結果はついてくる」
と考えることが大事です。

もちろん、ネットビジネス云々を乗り越えて、
そもそも人間として「自分の人生の結果をすべて引き受ける」
ということが大事なのは言うまでもありません。

こういうマインド面の話は「学校とかでも聞き飽きた」
という方も多いかも知れませんが、
「大事なことなので繰り返し言われる」わけです。

私も聞き飽きている人間の一人なので、
気持ちは非常にわかりますが(笑)、
やっぱり昔から言われてきたことは大事だし、
だからこそ7つの習慣でも書かれているわけですね。