■一番重要なことから手を付け、あとは出来なくてもかまわない

最近「エッセンシャル思考」という言葉も、
このタイトルのベストセラーとともに、日本で定着しています。

濃厚

エッセンスというのは「一番重要な、濃縮された部分」
というニュアンスですが、エッセンシャル思考というのは
「本当に大事なことだけをやる」「あとは無視する」
という思考です。

片付けなどで流行語となった「断捨離」とも似ていますね。
「心の断捨離」「人生の断捨離」のようなものです。


■一番大事なこと以外は、できなくても大したことではない

私がこの話をしていて思い出すのが、
昔小泉首相の国会答弁(での問題とされた発言)です。

「この程度の公約を守れなかったことなんて、
 大したことじゃない」というものです。

この発言については賛否両論あるでしょうが、
確かなことは、総理大臣の公約ですら、
「大事なもの」と「大事でないもの」があるということです。

大事
もちろん、約束した以上は全部守るべきなのですが、
確かなことは、小泉政権は、小泉首相がこういうスタイルでも
とりあえず長期政権になったし、
現在の日本も、一応問題なく国が成り立っているということです。


■逆に、大事なことだけは絶対にやらないといけない

「大事なこと以外、やらなくてもいい」というのは、
決してサボるための言葉ではありません。
逆にいうと「大事なことは何が何でもやらないといけない」
ということです。

この「大事なこと」が何なのかは人によって異なるでしょう。
たとえばネットビジネスでいうなら、人によっては
「そもそもネットビジネス自体しなくていい」かも知れません。

途上国
たとえば「自由に生きたい」というのが一番大事なら、
極端な話、インドなどの途上国に行けば、
月2万円程度で日本人が生活できるような場所は沢山あるのです。

月2万円くらい、誰でもネットですぐ稼げるようになりますから、
その人の「一番大事なこと」は、もう今週にでも達成できる
かも知れないのです。

もちろん「いや、日本で生活したいんだ」とか、
いろいろな理由があってそれをやらないことは多いでしょう。

そのように「他の大事なもの」が浮かんでくるなら、
「じゃあ、どれが一番大事なんだ?」ということを選別して、
「絶対に大事なもの」が見つかったら、それ以外は
全部犠牲にしてでも、まずそれを達成すべきなんですね。

「全部犠牲にする」という部分は賛否両論あるかも知れませんが、
とりあえず「一番大事なことからやる」というのは、
7つの習慣の中の特に大事な部分です。